ゆったり魚のアトリエ
Fish Illustration Archive
放課後や学校が休みの日にはほとんど水辺で釣り糸を垂らしていて、目では見えない水中の世界を想像し、魚を追い求めて川に湖に海にと自転車を漕ぎ回して時間を過ごしました。手に取った魚は色も形も一尾ずつ違っていて、写真では捉えきれない色彩と感動があります。
鱗の奥の色彩や躍動感を色彩に
例えば、オイカワやタナゴのオスの婚姻色は虹色に輝いていたり、 アマゴの地域個体固有の特徴で、鰭に赤みがでたり、シマヨシノボリのオスの腹部が、繁殖シーズンに信じられないくらい鮮やかなブルーに染まったり、多彩で美しい色に溢れています。
また、一緒に竿を振り回していた親友と分かち合った感動でもあったし、川や海といった自然に没入したことで見れた景色も相まって、今でも大切な思い出になっています。


細部への観察と、ディテールの描き込み
鱗の奥にある色のもっと奥へ、感動を作っている色彩構造を観察して描き込んでいきます。描いても描いても終わりが見えない、、それほどに存在感や生命感のある色は掴み難いです。
これでオッケー、そう感じるまで描く、観察、描く、観察、、繰り返して重ねていきます。