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魚の色、形、生命感への感動をイラストへ

CONCEPT

クロダイのイラスト


鱗の奥に垣間見た、 息をのむような色彩をイラストに


 典型的な釣り少年だったので、放課後や学校が休みの日にはほとんど水辺で釣り糸を垂らしていました。目では見えない水中の世界を想像し、ターゲットを追い求めて川に湖に海にと自転車を漕ぎ回しました。手に取った魚は色も模様も形も一尾ずつ違っていて、写真では捉えきれない感動を描いています。

イラストの特徴と細部へのこだわり

QUALITY

ヤマメの写真

ん!?この魚すごく綺麗!

 歩いてアプローチできる釣り場にはほとんどトライし、たくさんの時間を釣りに使い、魚に出会うことで気付きました。
 
 「なんて美しい色と形をしているんだろう!」



 例えば、オイカワやタナゴのオスの婚姻色は虹色に輝いていたり、 アマゴの地域個体固有の特徴で、鰭に赤みがでたり、シマヨシノボリのオスの腹部が、繁殖シーズンに信じられないくらい鮮やかなブルーに染まったり、多彩で美しい色に溢れていたのです。
 
 また、一緒に竿を振り回していた親友と分かち合った感動でもあったし、川や海といった自然に没入したことで見れた景色も相まって、今でも大切な思い出になっています。

 

自然に体当たりして出会った魚だからこそ、特別に感じる

 その魚が特別美しく見えたのはただ体色が美しかったからではなく、時間も効率も忘れて没頭していた釣りの結果、ようやく釣れた魚だったから。



 一方で、注意深く観察しなければただの魚であり、水族館でキレイだね!って思っても、その後は忘れるようなものかもしれません。

 とても個人的な理由ですが、その時の私にとってようやく手にした魚が宝物だったんだと思います。全身で自然にぶつかって、考えて、行動して、何度も挑戦した結果、出会った魚だからこそ。魚に出会うまでのストーリーが感動を生んで、より美しく見せていたんだと思っています。
魚を通じて感じた感動や、驚きを形にしたいと思っています。

 
ヘラブナの写真
イラスト細部の描き込み

色彩の構造を分析し、 極細部に至る描き込みを

 十分な観察によって形状や色彩の平面的・立体的な広がりや重なりを知り、そこに魚が在るような質量感を表現していきます。



 イラストデータはA1サイズのカラー印刷に必要なピクセル数(約1,800万ピクセル:3508x 4961)を十分上回る大きさで制作しています。 また、形態学的な要素として体型や鰭、鱗などについても配慮し、魚種の特徴が明確にわかるように意識しています。